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bauma 2022 国際建設機械・関連機器専門見本市

bauma
国際建設機械・建設資材製造機械・鉱業機械・建設車輛・関連機器専門見本市

開催期間 2022年10月24日〜30日 (9:30〜18:00、最終日16:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 3年毎開催
WEB www.bauma.de
特記 次回:2025年 4月7日〜4月13日

建設機械、建材製造・加工および建設車輌、鉱業機械分野世界最大の業界専門見本市「bauma」は、初回開催から50周年を迎えてもなお、業界から厚い信頼と高評価を得て力強い発展をみせています。2016年度開催時よりも総展示面積を9,000㎡拡大し、屋内18ホールと屋外展示エリアを含めた計614,000㎡に、55ヵ国から3,500社の出展を予定しています。

参考・引用元: Messe Muenchen

BAUMA 2022

A1, EWE Construction equipment and tools
建設機械および用具
A2 bauma Digital/Sensor technology and Diagnosis
センサー技術と診断
A3 / A4 Powertrain and hydraulics/Motors and hydraulics
パワートレインと油圧/モーターと油圧
A2 / A5 / A6 / E0E Accessories, spare and replacement parts
付属品、スペアおよび交換部品
ICM THINK BIG! Work & Careers
職とキャリア
C2 Mining
採鉱
C3 Tunnelbau | Reinforcing steel processing
トンネル工事 | 鉄筋加工
B0 Innovation hall: bauma Forum, Science Hub, Start-Ups, MIC 4.0 and VR Experience
イノベーションホール:baumaフォーラム、サイエンスハブ、スタートアップ、MIC 4.0、VRエクスペリエンス
B1 / C1 Production of cement, lime and gypsum compounds; concrete production
セメント、石灰、石膏コンパウンドの製造、コンクリート製造
B5 / B6 / C4 / C5 / C6 Construction mahinery and attachments
建設機械および付属品
B2 Mineral processing and handling of raw materials
鉱物加工、原材料の取り扱い
B3 Formworks and scaffolds
型枠と足場
B4 Trucks and construction vehicles
トラックと建設車両
C4 Lifting appliances
リフティング機器
屋外エリア南
  • Producing cement-, lime- and gypsum-based components, concrete mixing
  • Mineral processing and handling of raw materials
  • Lifting appliances
  • Road construction
  • セメント、石灰、石膏系成分の製造、コンクリート混和
  • 鉱物処理、原料の取り扱い
  • 揚重機械
  • 道路建設
屋外エリア中央 Construction machinery and attachments建設機械およびその付属品
屋外エリア北
  • Mineral processing and handling of raw materials
  • Formworks and scaffolds
  • Construction machinery and attachments
  • Trucks and construction vehicles
  • Drilling
  • 鉱物処理、原材料の取り扱い
  • 型枠・足場
  • 建設機械およびアタッチメント
  • トラックおよび建設車両
  • 掘削

 

数字で見るbauma 2022

今年は何時もとは違って秋の開催となったbauma。 心配していた天気も初日は生憎の雨模様でしたが、翌日からは真夏のようなこれまで以上に素晴らしい天候に恵まれました。

出展も来場者数も、現情勢の不安定さから通常よりも少なるなるかと危ぶまれたものの、予想を遥かに裏切って大盛況。 嬉しい悲鳴があちらこちらで聞こえてきました。

2019年には及ばなかったものの、60カ国から約3,200社の出展、来場者は200カ国以上から495,000人以上の来場者を記録。出展者の割合は、海外からの方が多く65%。来場者も50%が海外からを記録しています。

出展国上位10カ国は、開催国ドイツ、そしてイタリア、トルコ、英国・北アイルランド、オランダ、フランス、アメリカ、オーストリア、スペイン、中国と続きます。 近郊諸国からの出展が多かったものの、英国・北アイルランド、そしてアメリカが健闘しています。

また、前回は海外からの最多出展国上位2位だった中国は、出展だけでなく来場すらも状況的に危ぶまれていましたが、今期も上位10ヵ国に食い込み建築業界での力強さを見せています。

各クラスターに分かれて出展のチャイナパビリオン。小さなパビリオンが各地にあるせいか、心なしかおとなしい印象に

メッセミュンヘンのファイナルレポートの中では、商談の成果についてもこのように述べられています。

Wacker Neuson Groupの最高販売責任者であるAlexander Greschnerは、「来場者は私たちのブースに殺到し、非常に多くの良い話し合いが持たれました。初日から2019年以降と同レベルの売上を達成することができました。

屋外ブースでも目立って人々が訪れていたPERIのオーナーであるAlexander Schwörer氏も同様に、bauma2022での成果が期待以上であったことを告げています。

また日本から出展していたブースでも同様に、「連日数十以上の商談が行われて非常に良い感触を得ている」とbauma 2022での成果に満足した様子を見せていました。

 

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A-Cまで18ホールが全て、加えて今回もB0、ICM、EWEスペースまでつながり、屋外も所狭しと世界三大建機展の一つとしての名に相応しい巨大見本市です。

バッテリーとサステナビリティ

建築産業は結構派手なビビッドカラーを好む気がする

ドイツの電気自動車推進計画、ゼロエミッションにサステナビリティの追い風に吹かれ、どの業界でも問題になっているのはどうやって安定して動力を得るか?になっています。 より軽くて貯蓄量が大きく充電が光速なバッテリーを作り出した(持ち得た)らその業界を制す、と言われています。まだまだ新しい分野となるため、老舗もニューカマーもある意味等しく勝負に出られる場かもしれません。

bauma ピックアップ

会場内

18ホール、屋外を含めると見逃してしまったブースや製品もあるかもしれませんが、会場内で目にした特に興味深い製品と企業をご紹介していきます。当日会場で十分な時間がなかったみなさま、ドイツに来るチャンスがなかった日本のみなさまに参考になれば幸いです。

真のポータブルな電源 Instagrid ONE Max

左手前のリモワのケースみたいな箱が、ONE Max! コンパンクトかつハイセンス

ドイツのInstagridは、ファーストモデルである2022年発売したばかりの新製品230Vポータブルバッテリー ONE Maxを展示。 手軽に持ち運べるだけでなく、エミッションフリーのエネルギーを供給するオフグリッド電源です。例えば屋外で電力を必要とするようなフードトラックの場合、ONE Maxならおよそ4時間の稼働が可能です。 そしてbaumaでさらに進化した大規模モバイルバッテリーZERO 387を発表しました。

現在建築現場では、ディーゼルやガソリンを燃料とする発電機が主流となっていますが、これからの時代脱炭素化、エネルギー価格の対策にもクリーンテクノロジーの技術向上が望まれ、それに応える新製品がZERO 387です。

さらにはアプリと連動することでバッテリー残量や使用状況などが細やかにチェックできる点もスマートです。 従来のエンジンとは違って静かさに定評もあり、今後はきっと欧州、そして世界各国で活躍するであろう製品となります。

特筆すべきは、必要不可欠な要素であるサステナビリティに対応し、建築現場で求められる条件もクリアしつつ、実用的かつコンパクト化しながらもそのデザイン性を残している点です。 どうしてもデザイン性が置いてきぼりになる業界なので、特にセンスの良さが目立っていました。

働く人の不便をサステナブルに解消 MEWA

MeWaのフランクフルト地域を担当するウェッツェルさん。 御用の際には英語でお問い合わせ可能です

ドイツ・ヴィースバーデンに拠点を置くMeWaは、元々はウェスト(雑巾)の回収洗濯をおこなっていましたが、回収のための運搬ルートと高度な洗濯技術を、時代に合わせて工業用衣類にも応用します。 Mewaのシステムは、従業員それぞれのサイズを測定し、各々にあったサイズの希望の服を選び出します。 そして定期的に代わりの作業着を渡し、汚れた作業着を回収、破れていたら修繕も繕い洗濯し、新しい状態でまた同じ人へ戻すシステムです。

完全に使えないほどになるまで、しっかりと使い込めて、サステナビリティ。しかも、買取ではないのに、他の誰かと同じ服を共有する必要のない画期的なシステムです。

ドイツそして近郊諸国の各地域に拠点を置いて、定まった地域とルートを回収に走るためエコに無駄がないとのこと。 特に工場や現場での汚れは非常に落ちにくく、洗濯も大変です。 その苦労も削減され、エコに快適に過ごせる今の時代に合ったサービスへと変化したと、担当者のティムさんは話します。

日本からも多数の出展がありました。世界でもその存在感をアピールするKOMATSUをはじめ、数多くの日系企業の出展が見られました。 また視察や欧州をはじめ各地からの日本人来場者が多く、会場内でもさまざまな言語が飛び交っていましたが、日本語もよく聞こえてきました(聞き取りやすいだけかもしれませんが、そうではないはず)

どの業界の日系企業でもCE取得の壁、そしてバッテリーエンジンからの移行問題が立ちはだかってはいますが、欧州での実験的な開発や販売を先駆けて行い、日本に逆輸入のパターンも増えつつあるようです。

HIRADO

ブース作りのお手本にしたい、外から目立つのに、中に入りやすくて、商品が路面にも面していて見やすい。 下向社長とスタッフの皆様

2019年のGIFAに出展し、欧州進出をおこなっていますが、baumaには初出展の平戸金属工業株式会社のブースを訪れました。 まず初めにブースのサイズはすごく大きくはありません。 しかし、欧州で好まれそうな作りに自社のテーマカラーをあしらい、日本の国旗もあり。 目立つ上にひと目で「日本の会社だ」と分る、お手本としたいようなブース作りです。

展示する製品は油圧ショベル用のパッカーなど新製品。 コンパクトで重量を抑えながらも、硬度を上げて、静かにコンクリートを粉砕(岩盤穿孔機)、しかも持ちやすい、と細やかな心遣いと使いやすさに匠の技を感じます。

4年前から本格的な欧州進出を行い、すでに欧州マーケットでも着実に成果をあげている様子が見受けられます。 下向代表取締役社長のお話では、昨年発表した製品は評判が良かったものの、色味が素材そのものの色で欧州市場では反応が薄かったので、翌年には自社のテーマカラー赤をペイントして加えたというブース作りでも見えるようにローカライズ力の高さがうかがえます。 反応を見て、すぐに改善に取り組んだ結果は、連日満員御礼の状態が物語っていました。

AIRMAN

写真の上部には写りきれていない高所作業台

オランダに欧州拠点を持つ北越工業株式会社からはリフトの新製品と日本では高所作業台の小さめのサイズ(曖昧な表現になり申し訳ないのですが)では、50%のシェアを誇る垂直昇降(シザース)型高所作業台を展示。 こちらのブースではメインの製品を展示し、デモを行い来場者の興味をひいていました。

オランダ拠点の渋谷取締役と海外営業部の遠藤さんにご説明いただきました

様々なバックグラウンドから欧州への進出は早く、OEM事業でショベルなどを製造していたそうです。 今後の課題はやはりCE取得であり、バッテリーエンジンをクリーンエネルギーへの変換にあるとのことですが、欧州市場を実験場として解決策を導き出すのではないでしょうか。

OKADA

各アタッチメント

4年前にオランダで現地法人化し、着々と欧州マーケットの開拓を進めているオカダアイヨン 。 社名のアイヨンは、当社のヒット商品の名前だそうです(本社HPより)

会社のロゴを手に持って、製品前で撮影

展示は当社の主力である各種アタッチメントをずらっと並べて見せ、奥側に商談スペースというシンプルな形です。 注目すべきは、最も大きな目玉製品の前で社名看板を持って記念撮影が可能、そして多数の来場者の楽しげな様子はおそらく様々なSNSで公開されるという手法を使ったマーケティングも同時に行なっていた点です。

この手法、割と様々な業界で国を問わず行われていますが、欧州市場でまずは名前を認知してもらう手法としては非常に有効です。 自社のアカウントでも活用出来、撮影者が写真を公開したり、シェアしたりメンションしたり、と自動的に認知度があがり、目玉製品もついでに多くの人の目に触れていくわけです。

ドイツのいくつかの企業では、ブース内に写真撮影係、SNSなどオンラインへのアップ専用係を配置している会社も少しずつ増えています。

Onga Engineering

今回はBauma plusブースに。栗原代表取締役社長(写真右)

これから欧州へ進出予定のオンガエンジニアリングは、今年bauma初出展でした。 今回展示しているBLUE DOCTORは、人の手では難しかった安定的なコンクリートの劣化点検を微小高感度のセンシングで正確に行うことを可能にします。 コンパクトで重量も抑えられているので、高所のチェックには、アタッチメントのスティックを利用します。 国土交通省省の点検支援技術性能カタログにも掲載されていますが、欧州ではまだ知る人ぞ知るの手前の状態。だからこそ、の出展を決意されたという社長の決断が素晴らしいです。

コンパクトながら高性能なコンクリート構造物変状部検知システム BLUE DOCTOR

ロボットタイプに至っては、壁面をスムーズに並行走行し、基本走行プログラムには無駄なく測り残しなく、全ての壁面が調べられる様にプログラミングを加えていることで完全自動化が実現しています。個人的にこのプログラムは、同じところしか掃除しないうちのお掃除ロボットにも加えていただきたいです。

日本の会社から数多くの視察団がやってきますが、もし本当に欧州で市場を開いていきたい場合は、市場調査も兼ねて自社製品への欧州市場の反応を見る意味での「まずは出展して様子を見る」をおすすめしたいです。 そして、そこで得た見識や出来たコネクションが消えない間に次の出展を是非行って欲しいと願っています。

Morooka

コンセプトカー

2018年から欧州市場へ本格的に参入した株式会社諸岡。 bauma 2022では、新製品のMST110CR(不整地運搬カー)」マーケットの需要とトレンドを捉え、2050年カーボンニュートラルに先駆けたコンセプトカーも展示。 やはりまだまだ日本では馴染みが薄いエミッション0な製品作りを欧州から少しずつスタートし挑戦していくとのこと。

世界で一番人気の製品ラインナップも展示することで、今とこれからの可能性を来場者に提示していました。

世界には色々な会社が素晴らしい技術を持って、競っている中で、どうやって「日本のあの会社のブース、今回も行きたいな」と思わせるのか。 その答えを探す意味でも、まずは小さなブースから始めてみることをお勧めします。

そのとき、ブース制作からカタログや名刺の印刷、ノベルティグッズの制作など、お手伝いが必要な際にはお気軽に弊社にご相談・ご連絡ください(お問合せはこちらからどうぞ!)

画像で見るbauma

baumaといえば、学生や子どもたちの見学者が多いことでも有名です。 小さな子どもたちはショベルカーから受け取るお菓子に夢中になり、少年と青年の間くらいの子どもたちには、実際に体験できるモデルシステムやVRシステムも多く用意されていました。

特に職業やキャリアについての体験コーナー Think BIG! には、学校から訪れる子どもたちで毎日賑わっていました。(baumaから学校へ子どもたち用の無料券が発行されるそうです)

ショベルカー前から離れない子どもたち。 時々怖くて逃げ腰の子どもも。

実際にバーチャルリアリティに動かして体験できる

大人にも楽しいことが・・・抽選でXXが当たるというイベントも多くありました。

TOYOTA の車が当たる! 思わず立ち止まる人多数

キャタピラー 2階から(2019年撮影)

毎回の如く、屋内C6フロアの半分はKOMATSUスペース、B6フロアはCATERPILLAR Zeppelin そして Putzmeisterの重機が所狭しと並んでいました。

創業5年目のHydrosila EU。販売はポーランドで、部品の製造をおこなっているのがウクライナなので一刻も早い平和を願っています。

俺たちの戦いは・・・的な構図で撮影できた気がするKawasakiブース

いつもは4月開催だったなぁ、と懐かしさも感じるYanmarブース

部品製造の会社で、素材を無駄にしないように余すことなく全ての素材を使い、同じ強度をどの部分にも保っている。 担当者もとても気さくで話しやすかったSIBO

このところ、どこの業界のブースでも見かける自然素材。 微妙に不自然さも感じる

苔むす壁面でサステナビリティ感が出ている・・・はず

 

屋外

お馴染みのbauma列車。複数台運行しています

Kubota屋外ブース。2階から全景を眺めると圧巻です

KOBELCOの屋外ブース。 去年の方が体験型の要素が強かったような気も。

HITACHI はPERIの近くに。 日本の大きな企業がずらりと揃う屋外ブース

イタリアからCondor 新しいPR担当さんは日本語が上手

PERIの屋外ブースの中身。 このままここに置いて行っても、パーティー会場として活躍しそうな素敵な空間

屋外会場だけで1日は完全に終わってしまう広さと充実感があります。 スポンサーでもあるLIEBHERRのあったFMスペースは、老若男女大興奮のアミューズメントパークのようになっていました。 baumaでは、多くの企業がブランドショップを設営していて、多数の人で賑わっていましたが、思わずショップでグッズを買ってしまう人の気持ちがわかったような・・・。

弊社では、企業さんや店舗のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポートに加えて、個人の見本市の視察サポートや通訳手配、気軽なご案内も承っております。 各種サポートが必要な時はお気軽にご相談ください。 詳細は以下のリンクからどうぞ

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