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drinktec 2022 国際飲料・液状食品技術専門見本市

drinktec 2022 国際飲料・液状食品技術専門見本市

開催期間 2022年09月12日〜16日 (9:00〜18:00/最終日のみ17:00)
場所 ドイツ・新ミュンヘン国際見本市会場
開催周期 4年に1回開催
WEB https://www.drinktec.com
特記 同時開催:
oils+fats: trade fair of the oils and fats industry
次回は2025年開催

 

各種製造加工プラント・機器はもちろんのこと、充填・衛生技術、原材料・フレーバー、飲料容器、貯蔵・運搬、リサイクルに至るまで、飲料・液状食品業界を包括する最新技術・製品が勢ぞろいする、飲料・液状食品技術専門見本市『drinktec』

参考・引用元:メッセ・ミュンヘン日本代表部 HP内 drinktec2017

画像:drinktec 2022 会場 東側入場に

1年の延期、5年ぶりに開催

2017年は前回の記録を更新し、76,000人の来場者数を記録。 80カ国から1749社が出展。 今年2022年は1年の延期を経て5年ぶりの開催を果たしました。

未だ規制が厳しい国や、感染状況が落ち着かない国もあるなか、55カ国から1,002社が出展、169カ国から約50,000人が来場を記録。 ドイツ、イタリアに次いで3番目に来場者の多い国がアメリカとなります。

出展者の65%、来場者の70%以上がドイツ国外から。 そのうち40%近くはメキシコ、ブラジル、南アフリカ、インド、日本など欧州外からで、日本からの来場者数は、開催が決まる直前まで厳しい規制状況と円安の影響があったにもかかわらず、トップ10に入る数を記録しています。

New Beverage Conceptsコーナー:オーストリアから出展していたesaromのビタミンショット

StartupZone(スタートアップゾーン)では、比較的新しいブランドが、NEW BEVERAGE CONCEPTSコーナーでは、新しいスタイルの製品が紹介されていました。 中でも健康に良さそうなビタミンショット系の充実が目をひきます。

Pcae2Beerでは、ほぼ毎日ビールのテイスティングを実際に行い、どのように表現するかの勉強も出来るという素晴らしい企画。 ビールを飲んだ際の口当たりや飲んだ後の味や印象、言いたいことがあるけれど、上手に表現出来ないもどかしさ。次回こそは自分の感じた味を表現したいと思いつつ、ビール大会の優勝ビールや、ホビー醸造所のさまざまなビールを楽しめます。

ちなみに、ドリンクテックのオリジナルビールも提供されていました。 オレンジな風味を感じつつ、喉越し爽やかで後味はマイルドです。(次回はもう少しオリジナルな表現が出来るようにテイスティングの訓練を行っておきます)

今回初となるDeutsche Meisterschaft der Hobbybrauer(ドイツ・趣味の醸造所選手権)のビール選手権の優勝者も決定・発表されました。大きな醸造所ではなく小さな(趣味として行われているので販売されていないことがほとんど)醸造所のビール選手権です。

優勝者Candy Sierksさん(と父親はカナダにいたため携帯のスクリーンから参加)

優勝した醸造所のオーナーは、Candy Sierksとレシピの開発者でもあるその父親Udoさん。 厳選されたレシピで、チョコのアロマと柔らかい口あたりにビター感もあるチョコレートスタウトは、新感覚なビール。残念ながら賞を逃してしまったビールもそれぞれに特徴と味わい深さがありました。

Drinktec – ドリンクテックは、通常4年に1回の定期開催ですが、次回は通常開催されるはずだった2025年(3年後)の開催となります。

リサイクルの次に続くもの

ドリンクテックでは、世界中の飲料・液状食品のサプライヤーから関連企業、生産者、流通業者までが一堂に集まります。 この関連企業には全ての種類の液体食品原材料はもちろん、充填技術・機械、品質コントロール、パッケージングまでの制作・販売に関わる全てが含まれています。

現在、原材料不足やエネルギー不足が心配される中、ドリンクテックに出展する業界でも原材料の確保の難しさ、そして生産・加工するための工場を動かしていくためにどのように対応していくかが目下の大きな課題の一つかもしれません。

リサイクル、は今ある資源を再利用して持続可能性をつなげていくことにあります。 そのリサイクルが一般に浸透し、通常化した今、次に考えるのは「リサイクル」や「製造」する際のエネルギーや原材料の収集の際の自然環境への負荷を下げて、より効率的かつ持続可能性を高めていくフェーズにうつっているようです。

Sidel

今期のSidelでは、これまで以上にサステナブルにプラスチック・ボトル業界を牽引していくかという取り組みをテーマに提案しています。 新製品の紹介ももちろん行っていますが、今期のdrinktecで最も自社のSDGsへの取り組みを伝えることに力を入れていたブースの一つかもしれません。

その中で印象的な説明だったのが、リサイクル事業について。 ペットボトルのリサイクルはそもそも原材料を再利用するだけでなく、1つのプロセスで90%近く*エネルギーを節約することが可能です。(*バージンプラスチックを精製する際に比べて)

100%植物由来のプラスチック、再生可能素材の再利用方法の改善と工夫。加えてオートメーション(自動化)による無駄の排除とエネルギー効率をいかに落としながらも品質を保った方法でのボトル製造研究。 Sidelでは新たに、ボトル自体に全ての情報を記す ‘1skin’ を発表するなど、さらに新しいサステナブルな活用法を追求し実現しています。

飲料業界の変容

ホップを販売 のおまけの面白いテイスティングも。 ホップトニックウォーター、商品化してほしい美味しさでした

ドイツといえば、ビール。ビールなのにノンアルコールだなんて、という考え方も大きく変わってきている昨今。日本と同様に、ドイツ・欧州でもノンアルコールの浸透とエナジードリンクやビタミンショット系(エナジードリンクと同じく栄養があり、かつ、体に負担のないもの)が人気の商品となってきています。

特に近年市場に浸透し始めたビタミンショット系ドリンク。 小さな瓶のボトルに、ぎっしりとビタミンと栄養が詰まっていますが、カフェインや多量の糖類は入っておらず、体に負担をかけません。

コロナパンデミック以前からも流行の兆しがありましたが、やはり2020年以降トレンドが加速している印象。

PureMaltでは「モルツ」を食品から飲料までさまざまな食業界に提供

ビール業界でも伝統的なビール以外の「ビール」の人気が高まってきています。ホップの独特の味をノンアルコールでも再現したり、モルト(麦芽)からビールを作ったり、モルトで色の調整を行えるように調整が可能であったり新しい飲料革命もまたやってきています。

PureMaltではモルト(麦芽)製品を提供しています。 その製品を使って、新しいタイプのビールを作り出したアメリカの醸造所Bad Weather Brewingのメッセージビデオは、日本の醸造所にとっても、とても興味深いものかもしれません。

日本から出展も来場も

今年は正式には日本からの出展社数は3社。しかし他国に拠点を置く事務所の出展例や共同出展を含めると実に多くの日系企業の出展が確認されました。

また、日本からの来場者も多く普段は難しい海外企業との対面対話の傍ら、日系企業間でのコミュニケーションも多く行われていたようです。多くの同業者が一堂に集まる見本市だからこそ、情報収集と交換、交流の場になります。

Toyo Seikan

東洋製罐グループの営業技術部の皆さまと日本クロネス株式会社社長も一緒に

drinketcでもホールを借り切って存在感を示すKronesの1ブースを借りて東洋製罐グループ・Enginereing Co.Ltd.も出展。業界によっては最初から実際の商品(成形機、ライン製造の動き)を見せることが難しい場合もあります。そのような場合に、スクリーンで説明を受けながら見えるプレゼンテーション動画があれば説明がしやすく来場者にも伝わりやすいプレゼンテーションが行えます。

ご説明いただいた製品SEAMER。 本来は日本向けに作られた動画だったとのことですが、だからこそ、欧州とは違ったポイントが日本では売りという点がわかりやすく感じました。ローカライズも大切ですが、この違いこそを独自のメリットとして伝えることも「自社の強み」になるのかもしれません。

NCC Europe GmbH

日本本社とドイツNCC Europe GmbHから

日本からさまざまな形状のボトルのキャップやフタを開発・製造し、日本では実に60%のシェアを誇る日本クロージャー株式会社。ドイツにも欧州拠点を置き(NCC)、世界的に活躍している会社のひとつです。

左は通常のボトルキャップ、右は開けやすくて便利な瓶キャップ(どちらもNCC製

数ある製品の中からひとつピックアップすると、トルコやスペインでは大人気のボトル類の王冠装置。いちいち栓抜きを準備する必要もなく、外でちょっと飲むにはとても便利なフタの形状で、持ち手は柔らかな素材のため、開ける時に指も痛くならず便利です。 ビールや炭酸飲料の場合、フタを開けた瞬間のポンッという良い音も損なわれていません。

この商品、欧州内でも評価は高いものの、取り入れるかどうかは国によるとのこと。 決定要素の各国の違いを聞けたことで「欧州」は国境を外しグローバル化を目指しつつも、それぞれの国の考え方はまだまだ違っているのだと改めて実感させられました。

Nakakin

デモ機を見せることはやはり大事です

株式会社ナカキンは、ポンプを鋳造から製造、検品テストも行っているので何かあった時のアフターフォローとメンテナンスまで一括して頼める信頼性が高いことから、業界でも日本で60%のシェアとのこと。中でも髪の毛一本も通さない繊細なポンプ製造技術が高い評価を得ています。欧州拠点をドイツ・Eschbornに置いてワールドワイドに活躍しています。

近年、欧州拠点が英国よりドイツに増えているせいか見本市での出展もドイツからの出展になっている日系企業が多く見られます。

日本から出展ではなかったので、最初は気づかなかったものの社名で気づけた日本の会社・株式会社ヒロユキ(本社埼玉、工場は主にマレーシア) これ位分かりやすく日本感のある会社名だと、出展国が違っていても「日本の会社?」と見つけやすくなります。製品は元々ストレッチテープなどのPP素材を取り扱っているため、その技術と工場設備を活用しての新たなRPETボトルの製造も請け負っているとのこと。

新しい技術や発明

パッとみた感じ繋がっていないように見えますが・・・

KHSから特別な接着剤を利用して、点ほどの接着面でボトル同士がつながります。 持ち運び時も離れることもなく安心です。 必要な際には何度か別方向に捻ることで簡単に個々に分けることが可能です。 包装物を減らすことにもなり、画期的な開発かもしれません。

Saniton Plastic

最大35%ものスペースを節約できる画期的なペットボトルの形状です。 ぱっと見分かりにくいですが、後ろの黒いキャップは通常のペットボトルが4本、手前がSaniton Plasticのボトル4本をしっかりと密着させた形。

お互いに固定されるので移動時も崩れの心配が減少され、スペースを節約できることで移動のためのエネルギーの節約も可能。 どのように市場に出てくるか、市場をどれだけ席巻出来るかがこれから楽しみな新製品です。

 

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ドイツというか、欧州ならではな発想。春夏の季節に蜂や虫からドリンクを守るフタです。 外で飲んでいると必ずやってくる虫、蜂はなぜかボトルに入り込もうとしたり、非常に鬱陶しさを感じる事をみなさん経験しているのではないでしょうか?

FlyEXのボトルキャップは、ボトルにはめ込むプラスチック箇所は多少の柔軟性があるので、いろいろなボトルにフィットします。 また、いちいち飲むときに手動で動かさなくて良いのもポイントですが。 改善ポイントは持ち歩く事を忘れると使えずどうやって毎回持っていくように出来るかどうか、ですが、今後の改善と工夫が楽しみな新製品です。

今期の新製品の中でも一押しは、油を使わずに動き、ボトルのサイズも問わないフレキシブルさ

オートメーションと機械部品の分野ではお馴染みのigus 元々のコンセプトはメタルや金属では重すぎる、使い勝手の悪い部分を特別なプラスチック素材の代用部品を作っています。 近年はニーズに合わせて少数ロットからの発注や、3Dプリンタで使用できる原材料そのものも販売することでフレキシブルに顧客の需要を満たします。

そのうち食事量も管理されそう

体調も体内の水分調整も AI付き水筒(正式名称はREBO)で管理が可能になりました。 Aptarから販売されるREBOを利用すると、スマートウォッチや自分の携帯などと連動されることで、今日はどれくらいの水分を飲んだか、今日の天候だともう少し水分が必要などの注意が促されます。

画像で見るドリンクテック

Kronesは今回も1ホールまるごと

今年も1ホールを使ったKronesのブースでは、今回も特設レストランに地域ごとのインフォメーションも設けられていましたが、来場者や企業間でのコミュニケーションの場を提供している様子も見受けられました。

ホップの香りやビジュアルも産地や品種によって大きく違う

意外にもドイツ未上陸、アメリカの RC Cola ことCrown Cola。 その歴史は古く1905年からアメリカでは第3のコーラとして親しまれています。これからドイツも含め欧州市場に本格的に参戦するということ。 もしかしたらスーパーで見かけるのもそう遠くはない。 ちなみに味はコーラ、ですが、他に比べて甘味が少なめでまろやかな気がします。 パンチが効かないという意見と、飲みやすいという意見に分かれるかもしれません。

日本でも缶の蓋が360度開いて飲めるビール缶も販売されていますが、そことはまた別のアメリカの会社からも360 END®️ としてCrown Holdingsから製造されています。 口に当てて飲んでみても飲みやすく(普通に飲んでいれば缶で唇など切れる心配は無い)、Metal Recycles Forever(TM)マークもついている持続可能な製品です。

TOSA group

飲料業界で人気の乳製品、製造する際に落ちにくいタンク内の油脂汚れも、しっかり洗浄出来るノズルパーツのエキスパート。

チャイナパビリオンも少しずつですが、複数のクラスタに点在

「個」としての企業の特徴やイメージはなくなりますが、各種業界の見本市のあちこちで同じブースデザインを見かけると、「中国」の印象は強くなります。 最終的には提案している商品や技術が重要ですが・・・。

ただ、印象に残る大切さという点では、日本政府も日本から出展する企業には一律少しでいいから補助するとか、その代わり「日本マーク」をどこかに小さくでも入れるなどの工夫を真似しても良いのではないかと思いつつ。

スクリーン設置が主流に

色々な市場の見本市を見る中で、これから必要となっていく可能性が高いツールは動画とカタログなど紙媒体での情報媒体の2種類です。 大きな製造機械を商品とする場合に持ち込んで実機のデモ実演を見せるまでのことはできなくても、動画を準備しておくことで、来場者へより分かりやすい説明ができます。

ただし、その場で商談を行うつもりではなく情報収集の場合、巨大なマーケットであればあるほど、資料を持ち帰って「思い出し」「社内でレポートを共有して」「検討する」という作業を行います。その場合、思い出してもらえやすいのは名刺よりもカタログであったり、他とは違って目に止まりやすいノベルティが有利になるかもしれません。

ところで

弊社では、企業のドイツでのメッセの出展準備からアフターフォローまでサポート致します。 見本市で必要なカタログ、パネルなど、デコに使えるロールバナーやスティッカーなどの印刷物から、視察サポートや通訳手配等も承っております。

*ノベルティなどの製造と見本市会場への搬送も行なっております

各種サポートが必要な時、お問い合わせはこちらのフォームからお気軽にご相談ください。

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