ドイツでも日本語で!名刺印刷・カタログ印刷、見本市のパネル・ノベルティ制作

名刺制作 ドイツ語の役職・肩書き間違いにご注意を

日本の役職名も最近は変わったものや、どんな職業や役職なのか推測し辛いものも増えつつあります。 また日本での役職名をドイツ語や英語に翻訳する場合に、しっかりと知らないと大きな間違いが起こってしまうこともあります。

法律違反になってしまう名刺の肩書き

日本では、使用する規制や制限のない肩書きも多くあります。 例えば、「社長」や「代表」、「最高経営責任者」英語で「CEO = Chief Executive Officer」という会社を代表する顔としての肩書きは使用の制限は特にありません。

また、次によく見かける「執行役員」「顧問」「相談役」など、これらは実際の業務はともかくとして・・・肩書きに使用しても法律上でも問題ありません。

日本で処罰に該当する嘘の(または間違った)肩書きは、「経歴詐称と利益を図る行為が結びついたとき」になります。

ちなみに、名刺は文書ではないため、私文書偽造罪にはあたりません。 ただし、上記の通り、肩書きを利用して自分自身の地位を高く見せたり、契約・利益を得た場合などは犯罪法に違反し、拘留または科料に処せられます 。

例外として、以下の場合は肩書きの不正利用だけでも問題になります。 例えば、

  • 資格がないのに弁護士、XX科医師、税理士
  • 官公職:公務員の官名・職名
  • 学位称号:学士・修士・博士

ドイツの場合でもおおよそ日本と同じく、「経歴詐称と利益を図る行為が結びついたとき」は処罰されます。

しかし、悪意もなくただ単に役職名を間違えて使ってしまったために、「お客様やビジネスパートナーに対して誤解を与えるとした」として、実際に法律違反として罰金が処された例もあります。

ちなみに、他社のロゴを勝手に利用した場合は犯罪となります。 例えばA社の商品を扱っているB社が、まるで自社ロゴのようにA社のロゴを名刺に使っていた場合は違法となります。 ただし、A社の許可を得て「パートナー会社」や「取扱商品の製造元」と言う形で名刺の裏面や一部にロゴを利用することは問題ありません。

ドイツで違法とされた例

本来、個人事業主- Einzelunternehmerは自分自身に全ての権限と裁量があり、仕事を遂行していくことが可能で、基本的には経営責任者 – Geschäftsführer とほぼほぼ同じような役割を行なっています。 違っているのは、(雇用された)管理する部下などはいないことでしょうか。

しかしながら、お客様やビジネスパートナーに対して自身の地位や存在を誇張するミス・リーディングがあるとして、実は個人事業主には「 Geschäftsführer」という肩書の使用は、本来は利用が許されていません。

特に名刺やオンライン上で使ってしまっている場合はご注意ください。

あるケースでは、オンライン小売業者が処罰の対象となりました。 個人しかいない個人事業主なのに、複数のサイトで「Geschäftsführer」として記載していたことが問題になっています。 判決理由の中で裁判官は、「消費者が商品を購入している相手が、個人事業者(EinzelunternehmerやGewerbe)なのか、または、有限責任会社(GmbHやUG)なのかがわからなくなっている」と指摘しています。

ミュンヘン高等地方裁判所の2013年11月14日付の判決では、法的根拠として不正競争防止法(UWG)§5a para.3およびテレメディア法(TMG)§5に言及しています。このパラグラフでは「不公正な」または誤解を招くようなビジネス行為について述べられていますが、「個人事業の常務取締役」という表示も誤解を招く目的で使用される可能性があります。

法律では、販売者の情報は購入の意思決定に影響を与えるため重要である、とされています。(一般的な心情や選択肢のポイントとしてはそれぞれ違うとは思うのですが)

個人事業主からの購入がいつも不安定や心配があるというわけではなく、消費者にとっては購入元が個人か有限会社か?という点も購入決定の選択肢のひとつになり得るからです。

一部引用・参照:https://www.firma.de/firmengruendung/aufgepasst-geschaeftsfuehrer-bei-einzelunternehmen/

ところで、個人事業主やフリーランサーは「経営の責任者」であることに変わりはありません。 それではどのような役職をつけるべきなのでしょうか?

例えばフリーランサーの場合は、ビザを取得したその職種「音楽家、アーティスト、通訳翻訳士、調理人、編集人」などを役職タイトルにすることが可能です。 ですが、社長や取締役といった肩書きは使用できません。

個人事業主の場合は、単に英語でManaging Directorと書いてしまえという少々乱暴な意見もあれば、Geschäftsführer(経営責任者・GmbH, UGなど)ではなくて、inharber(経営責任者)Präsident(社長)Director(取締役)というように同じような意味と役割を示していてる違った単語を使う方が安心でしょう。

女性名詞と男性名詞、どちらを使う?

ちなみに皆さんもご存知の通り、ドイツ語には男性名詞、女性名詞があります。 例えばGeschäftsführerの女性名詞はGeschäftsführerin、Inhaberの女性名詞はInhaberinです。

しかし、「inhaber」を例にとってみると、例えば女性でも男性名詞のInhaberを肩書きに使う場合があります。 その逆はありません。(少なくとも私は見たことがありません、が正しいかもしれませんが)

非常に残念な理由ではありますが「なんだ、女性がひとりで(職業または店舗)を行なっているのか」と少しおかしなお客さんが来てしまうことを避ける意味があるようです。

職種によっては「私は男性より女性の(職業)を行っている人を好む」という場合もありますが、基本的には男女の区別なく仕事ぶりを選んでいただきたいという思いも入っているようです。

もちろん、ただ単に男女の名詞の違いを知らずに間違って使っていた・・・特に意図はないという場合もあります。

日本語⇄ドイツ語 肩書き

責任者、経営者には、ドイツ語で色々な肩書きがあります。 その中でも、企業の形態がEinzelunternehmerやgewerbe(1人で経営)だった場合は備考欄が空白のものを、選択がこのましいです。企業の形態がGmbH, UGなどの場合は経営責任者は’Geschäftsführer’を使用する* と決まっているそうです。

*必ず複数で経営する会社(GmbH, UG、Gbrなど)責任者・代表者は「全員」Geschäftsführerと書かなければいけない。とのことですが、同等の意味を持つManaging Directorでも良い、という意見もあり。 もちろんCEOも同義になるが、区別分けは非常に曖昧です。

肩書き ドイツ語 備考
経営責任者 Geschäftsführer 企業の形態がGmbH, UGなど
経営責任者 CEO
経営責任者 Managing Director
取締役社長 Präsident und stellvertretender Direktor
経営(責任者) Inhaber
社長 Präsident
代表者 Repräsentant 複数経営者がいる中の代表者(複数可
企業責任者 Unternehmensleiter
代表取締役社長 Präsident und stellvertretender Direktor 複数経営者がいる中の代表者
代表社長 Stellvertretender Präsident 複数経営者がいる中の代表者
取締役 Direktor

 

そのほかにも、色々な肩書きがありますが、どのように訳すか、肩書きがどのような意味を持つかは実際企業ごとに少し違っていたりします。 同じ「経営者・責任者」でもいろいろな言い方があるのと同じです。

専門的な職種になればなるほど、さらに複雑になります。 多くの職種・肩書きを持つ社員がいる場合は全てまとめて翻訳のプロに頼んでみる事もお勧めします。 間違った肩書きのまま、仕事内容と一致しない肩書をつけてしまうよりも、ドイツ語での最も適切な肩書きを見つけることは大事な事です。

ちょっとそこまで投資する余裕がない、でも、どうしても肩書きで迷ってしまった場合は、ドイツの同業者や同業他社に尋ねてみる事も解決策のひとつです。 打ち解ける会話のつかみとしても、良いかもしれませんね。

ところで、手前味噌ではございますが、弊社では日英独翻訳も承っております。 お気軽にご相談ください。

実際に弊社でもあった事例

弊社で最も受注が多い仕事のひとつが名刺作成ですが、時々アヤシイご依頼がくることもあります。

ロゴは基本的には会社からのご提供をお願いしていますが、小さな会社ではロゴデータが紛失していたりして、「HPに使ってるものから取って使って」という事も稀にあります。 その場合は本社と依頼した方に「HPからロゴを取って利用する許可」を簡単にでも良いのでメールまたは書面で受諾してもらう、というような形で対応してもらいます。

例えば、(本人のものではない)名刺のスキャンデータを渡されて「名前と住所、連絡先だけ変更してください」という依頼がありました。

ロゴは紛失しているので、スキャンから利用するようにという指示だったので、では本社または担当者に一度弊社からお問い合わせをして「無いからスキャンして利用して良い」という一文か書面の受諾をお願いしたところ「本社には連絡しないで名刺をさっさと作って」「料金は払うから」 というお返事がありました。

こう言った場合は現在使っているメルアドが該当社のHPドメインのものであるかどうか、本社に在籍されているかどうか、当人以外のその会社の方からの確認ができない場合は、名刺作成・印刷の依頼をお断りしています。

なぜかと言うと、その名刺を使って詐欺行為が行われた場合、知らずに制作してしまっても、罰せられる危険もあり得るからになります。 「知らずに」片棒をかついでしまった=無知もまた罪という事ですね。

また、名刺の印刷をお願いしたら、いつの間にかロゴの比率を変えられていた・・・ロゴのコピーを別の会社に使われていた・・・名刺のデータが売られていた・・・なども少なからず起こってしまう事例のひとつのようです。

2度ほど確認されたことがありましたが、弊社ではそういったトラブルも問題もありませんので、ご安心ください。 ちょっと宣伝になってしまいますが、印刷ミスや汚れがひどい場合は、無償で再印刷もおこなっておりますので安心してご利用いただけます。

ドイツでの名刺の制作やご質問はいつでもお気軽にご相談ください。 名刺のレイアウト・デザイン・印刷までのオールインワンから、印刷だけの手配も可能です。